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2004年4月 6日 (火)

白い巨塔(全5巻セット)

CXのドラマが終わってから「電車の中限定」で読んでいた白い巨塔全5巻を読み終わってしまった。ガマンしないと2日か3日で読んじゃいそうな勢いだったので(もったいないオバケが出る)

当然ながらドラマより筋が長くて、登場人物も多くて、キャラ設定もちょっとずつ違って、というとこなんですが、キャラ設定がしっかりした小説だなぁという感想。なんというか、最初にしっかりキャラクターが決まってるので(もちろん進行とともに少しずつ変化したりするけど)各人が自由に動いているのをドキュメンタリに近い感じで書いている雰囲気で、作者の意図が直接見えてこないという意味ではいい小説だなと思ったです(押し付けがましいのはイヤ)。だから、「誰が善で誰が悪だ」とかいうドラえもんや水戸黄門なプロットではなく、淡々と進んでいく時間に読者が引き込まれていくのかと。

ただ、控訴審の辺りからやたらと被害者側を立てるなぁ、と思っていたら、控訴審の部分は「続白い巨塔」として、後から書き足したとあとがきに書いてあってちょっと納得。作者としては理不尽な医療の世界を客観的に書いて世に問うたつもりが、ハマっちゃった読者から「あれじゃ救われない!」ってことで、控訴審書くことになったのかなぁなどと考えてみる。

組織・妥協・現実的、あまりよくないイメージで使われることも多いキーワードだけど、自分の身の回りには歳と共にどんどん増えてきたなぁと。特に今の立場になって、ますます奇麗事が言えなくなった(別に悪いことしてるわけじゃないぞよ)。大人になるってこういうことかしらね…

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