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2006年6月28日 (水)

プロのお仕事

アクセスは増えたが……“口コミメディア”の悩み

やたらともてはやされるCGMであるが、早くも行き詰まり感なのか?

以前、女の子に@cosmeを使うかと聞いたら「星の数だけ見る」と言うようなことを言われた。「星の数ほど」ではない。結局個々の書き込みはほとんど見ていないらしい。オイラも買い物をするときは価格.comのクチコミを見るには見るが、結局は量販店に行って自分で確認するのである。こと、デジカメの画質の評価とか、携帯電話の機能の評価とかは全く当てにならない。主観が強すぎるのである。そして主観が強いのでケンカのような議論が巻き起こってたりするのは読んでて気持ちよくない。まず何かを買うと決めたときにランキング上位から当たれるのは便利だけれども。

記者とかライターと言われる人たちは、その業界のブツを好き嫌い言えず見せられている(スポンサーや編集の意向)し、ある程度客観的な評価を求められている人たちである。もちろん主観を押し付け気味な書き味をキャラにしている人もいるが、それなりの腕が無ければ続かないし、そういう人はイチャモンつけられてもすぐに切り返せるだけの知識や経験を持っている。また、程度の差はあれ「人に伝える」ということを生業にしているのだ。
例えば「俺は山田錦の酒が好きだ」と山田錦の日本酒ばかりを何十種類も飲んでいても、「山田錦は五百万石と比べてどう違うのか?」ということを伝えることは出来ない。車、デジカメ、化粧品、365日そればっかり遍く見て体験してから一つを取り上げて記事を書くプロの人たちには、片手間の素人の評論は追いつきようがないのである。

@cosme CEOの『ネット媒体は「効果が高いのに」』というコメントは「広告=(直接の)効果」と考えている点で残念であろう。同じ雑誌の中でも格を選んで出している広告主も多いのだ。そしてそういう広告主の広告単価は高い。
多数の人の目に触れるという理由で出稿する広告主もいれば、落書きボードにうちの名前が載るのは迷惑だという広告主もいる(実際に聞いた)。
結局、前者の広告出稿が飽和しつつあるのがこの記事に出ているサイト群のような気がする(はてな?はちょっと違う理由で限界が来ていると思うけど)。でも、書き手である素人にとっては、自分の意見を書き込める場所への書き込みはどんどん広がるので、サーバ・サポート等への投資は止められない。

Wikipediaに代表される集合知的なメディアの存在やCGMの将来を否定する気はないし、「三流メディア」の時に書いたように、消費者の直接の意見を集めるという役割と影響力は非常に大きい。けれども、安価な動画配信やJavaScript等でWebの表現力が上がった今だからこそ、Web1.0的な「書き手が書いて読み手が読む」ちゃんとしたメディアも出てきていいのではないだろうか?内容に「格」が伴えば雑誌に影響力が無いと感じ始めている大手広告主の出稿は確実であろう。
広告主の顔色を気にしたくなければ有料会員制で会費に見合うだけのコンテンツを出せればよい。事業としては大規模なので最初が大変そうだけど。雑誌と違って流通コストは0なのだし、今でも広告の載った雑誌を消費者は金を出して買っているのだから。

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