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2007年7月19日 (木)

ブランディング

レジ袋削減、かわいさで人気 京の百貨店 エコバッグに徹夜の行列

 レジ袋削減をPRするため、英国の人気デザイナー、アニヤ・ハインドマーチが数量限定で製作し、世界各地で爆発的な人気を呼んでいるショッピングバッグが18日、大丸京都店(京都市下京区)でも発売された。同店に割り当てられた400個を求めて、徹夜で並んだ若者から中高年までが、開店と同時に売り場に殺到した。
(略)
前日午後3時半から並び、2個購入した大津市の大学生伊藤紗耶さん(19)は「環境というより、バッグがかわいかった。海外の有名人が持っていたのを見て、あこがれていた」と話した。

連休最終日、台風一過ということで向島百花園に行ってみた。機会があれば都内の有名な公園を見ておこうと思って、これまでも古川庭園や六義園など回ってみたのだけど、この百花園は大ハズレ。これに150円だったら目黒の池田山公園の方がどれだけ良いことかと。で、さっさと引き揚げて帰るのもなんなので銀座に寄ってみたら、ある店の前にガードマンみたいなのが4人ほど立っている。そのうちの2人が「アイムノットアプラスチックバッグは売り切れました」みたいな紙を持っているのを見て、あぁ何だか騒いでたやつか、と。
先週発売したところが、オバハンやらネーチャンやらが殺到して大変な騒ぎになったらしい。そっかガードマン4人も立てなきゃいけないほど大変なことが起こったんだ、アホくさ、と思いながらABCマートを冷やかして、ビックカメラでテレビ用のケーブルを買って帰った。

こういうニュースを見るたびに「ブランドって何?」って思いますよね。「高いからブランド」「みんなが持ってるからブランド」「セレブが持ってるからブランド」なのかしら。だから自分も持ちたいのかしら。

基本的にブランドっつーのは「お客に何を約束するか」ってことが重要な訳で、本来は「旅行カバンならあそこの製品が頑丈だ」とか「あそこは馬具の加工をやってるので革の縫製がしっかりしてて革製品が長持ちする」とかそういう機能面での約束なのですよ。ただ、評判の良い物はすぐに真似されるのでロゴを付けたりする。モノグラムだって最初は旅行用トランクのコピーを防ぐための柄で、最初は確か単純なストライプだったのをより真似され難い様に、と日本の家紋などをモチーフに今の柄が出来たはず。

もちろんデザインも重要だと思う。「皆が持ってるから」じゃなくて「自分が気に入ったから」持つことが大事なのだけど、件のバッグ、どこから見てもデザインに優れてるとは思えないのだ。一時期のルーズソックスとか股下の短~い長ズボンはいてる男子高校生みたいなもんで、「本当にそれでいいの?」って感じ。

オイラは「ブランディング」っていう言葉が余り好きくなくて、どうも嘘をつくようなイメージがあるのよね。ブランドっていうのは上記のように、製品やサービスを通じてある程度の期間をかけてお客様に約束して守っていくことで生まれるもの。ちゃっちゃと「ブランディング」して出来るものじゃないはず。
企業の広報担当者と話をすると、「カッコイイロゴ」「受けるネーミング」「うちの会社/製品は XX です、と媒体で流すこと」がブランディングだと思っている人が多い。それは単なる広告宣伝だから。

もちろん広告宣伝もブランドを形作る一つの要素なんだけど「言ったことを守る」のがキモな訳ですよ。ローマは1日にしてならず。今のAppleの消費者イメージが形作られるのにここ数年かかったこと、それもいくつもの製品を出しながら形作られたことを、上記のような広報担当者は理解すべきですよ。

そして今回の件でこのバッグのブランドはがた落ち。これもってスーパー行けば後ろ指差されること間違いなし。

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