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2007年12月26日 (水)

やんなきゃいけないこと

目標の無い起業が多いと先日も書いたのだけど、その裏返しとして頭でっかちな若者が多い。頭の中身は財務諸表だとかROEがどうたらとか三割のタイミングが、とかそういうの。別に知識は悪ではないが、それ以上に大事なものがあるはず。

オイラが前やってた会社は10人ぐらい。オイラと経理事務を除いて全員営業。そんな会社じゃ簿記2級とかいう人来ないし。高くて取れないし。で、事務の人には Cash Flow だけを見るように指示をしていた。翌月末までの入出金予定を毎週レポートするのみ。後は閾値を定めて、Cash が下回りそうなら Emergency Call を上げさせる。それ以上指示しても、日々営業から渡される発注書とか、請求書の発送とか、コピー用紙の発注とか仕事は腐るほどあったから。仕訳とか決算は知り合いの会計士の先生のところにお願いしていたので、月に一度書類を整理して送るのみ。
その後、色々あってオイラは経営から離れることになったのだけど、そこでお助けマンとして現れた別の会社の社長さんが事務の社員をケチョンケチョンに言ってた。で、オイラのところに来て言うには「あんな月次でBS/PLも出てこないようなんじゃダメだよ」とのこと。袂を分かった社長さん(これは本当にお金周りを全く見なかった)もその社員をスケープゴートにしたようだ。

オイラのポリシーというか、考えとして企業経営というのは連続体。なんだけど、BS/PLっていうのはCTスキャンみたいに一瞬を輪切りにしたもの。それが必要なのは「外から」会社を見る必要がある場合のみ。具体的には、税務署がいくら税金を取ろうかと考えるとき、銀行がいくら貸そうか考えるとき、投資家が株を幾らで買おうか考えるとき等である。社員10人の会社で月次のBS/PL見なきゃ会社の状態がわからない経営者ってのは、よっぽど会社から乖離しているとしか思えない。月次で決算するコストを考えろと。
逆に大企業になって、「うーん、あの部門は近頃どうかね?」という身分になったら BS/PL が見れないとやヴぁい。

要は自分が核となって会社を動かしている間は、自分の体みたいなもんなので、どこか悪ければすぐに分かるはず。ただ、社員全員の顔と名前が怪しくなってきたり、誰が何の仕事してるかわからなくなってきたぐらいからは、そうも言っていられないので、間接的なコントロールと、客観的な会社の観察が必要になってくる。ここからが所謂「経営ノウハウ」みたいなものなんだと思うのだけど。

業種にもよるだろうけど、会社が小さいうちは「いくら売り上げてるか」「粗利はいくらか」「人件費・地代家賃・諸経費でいくらか」ということがしっかり分かっていることぐらいでいいんだと思う。大事なのは「嘘をつかないこと」「やれることをきちんとやること」「やらなきゃいけないことをきちんとやること」だな。どうもそこら辺のバランスが逆転しているような。

何でこんなことを思い出したか、というのはまた後日。

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