« とぎせん | トップページ | Tour de France Stage10 »

2009年7月14日 (火)

Yukiya Arashiro (その2)

モナコからピレネーまでの1週間が終わり、昨日は休息日。今週はフランス中部を東へ、スイス・イタリア方面へ抜けていく1週間になる

戦後ツールに今中さんに次いで2人目(別府と一緒に)の出場だったのに Stage 2 でいきなりの5位入賞を果たした新城選手。
そもそもはツールメンバーで無かったのに春の活躍で抜擢。で、5位。GMは大騒ぎ。

チーム総監督ジャン-ルネ・ベルノドーは「幸せだ! ユキヤが素晴らしい選手だというのは知っていたが、このレベルの大会(ツール)でこの結果を残すなんてとにかく驚いたよ。こんなに難易度が高く、ピリピリしたステージで結果を残したということは、彼がレース集団内での立ち回り方を心得た選手だという事だ。ユキヤは常に冷静さを失わないんだ」とコメントした。

で、当の本人はと言うと、

「5位なので大騒ぎという感じではない。体調的にはすごくきつかった。チームメートが前で引っ張ってくれたので、いい位置でいけた」と話した。

近頃の若手選手にありがちなツッパリ気質というか格好付けというかビッグマウスにも聞こえるが、素で言ってるらしく。大興奮で迎えたベルノドーGMに対して "C'est Bon?" と「これでよかったの?」と聞いたそうな。やっぱりゴール後に見せた表情は疲れたでも諦めでもなくて優勝できずに残念という顔だったようだ。

元々はハンドボールをやっていたのを現在エキップアサダの福島キャプテンに見出されていきなりフランスに連れて行かれたという新城選手。NHKのレポーターがインタビューしたときに渡仏した時の苦労話を聞き出そうとしたところが「いやー楽しいことばっかりでつらかったことなんてないですよー」と答えたらしい。
いつインタビューを受けてもちょっと悪戯っぽく「プロツアーは辛いですよ。へへっ」という感じの謙虚な答えをする人だと思ってたのだけど、謙虚でも傲慢でも格好付けでもなく常に素なようだ。正直ちょっと変な人かも。後は何といっても常に前向きで明るい。ちょっと無理っぽいことでも明るく立ち向かって「いやーきつかった-」と笑う感覚。Stage1 のスタート台では緊張感をカケラも見せず笑みすら浮かべて見せた。

しかも新城には大学受験の失敗、北京五輪日本代表落選も、ポジティブに考えられる明るさがある。
    「北京五輪の代表に選ばれなかった時は残念だったけど、北京に行っていたら同時期のリムザンに出られなかった。リムザンに勝っていなかったら、今のチームでは走ってないと思う。だから五輪に行けなくてよかった、と今は思えるようになったし、大学受験に成功していたら高校時代に打ち込んでいたハンドボールを続けていて、自転車をしていないでしょう。そういう意味で僕の人生はうまくいってるんです」

新城幸也 「21回チャンスはある」 / ツール・ド・フランス2009プレビュー[Sports Graphic Number 732]

もちろん大学受験に失敗すれば人生上手く行くというわけではないのだが。
ずば抜けた力を発揮する人というのはフィールドがどういうところでもちょっと変わった人が多いのかな。でも、新城は選手としてのマナーは良いと評判がいいらしく、そういうところも大事だな。常識の枠に囚われず、でも他人の気分を害するような常識外れなことはしない、というのが成功の秘訣か。
まだ24歳のネオプロ。今後が楽しみである。

|

« とぎせん | トップページ | Tour de France Stage10 »

cycle」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/232324/37750139

この記事へのトラックバック一覧です: Yukiya Arashiro (その2):

« とぎせん | トップページ | Tour de France Stage10 »