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2009年9月30日 (水)

Toledo

朝11時に成田を出発してヒースローに15時、17時半にヒースローを出てマドリに21時。全部現地時間。実際どんだけ移動に要したかは考えたくもない。
次の日に備えてAtocha近くの宿を取る。今回の目的はマドリではなく、その周辺。5年前はアンダルシアを回ったので、今回はトレド、アランフエス、セゴビアを見て回ろうと。
行きのBAの機中ではスペインのガイドブックを見てる人が結構いたんだけど、MAD行きにはほとんどおらず。日本人はバルセロナがお好きのようだ。何故かバルセロナに足が向かない天の邪鬼な俺様。興味が無い訳じゃ無いけど、今度行くならバスク~ガリシアかなぁ。ジェイムズの墓参りにな。

閑話休題、宿を出て朝のAtocha駅でコーヒーと謎のパイを食う。日頃コーヒーは飲まないが、海外では飲む。con leche じゃないと飲まないけどね、お子様だから。そのまま AVE で30分でToledo。この路線は正に観光用と言ったところか、Atocha(Madrid)とToledoを両端に、途中に駅のない新幹線である。

駅についてまず宿へ、と行きたいところだがタクシーが少なく30分近く待った。日本の駅前のように列をなして待ってくれてる訳ではなく、ポツポツと来ては拾って行く感じ。近くにローカルのバス停があるし、旧市街まで歩いても大した事がない(10分ぐらい?)のだけど、宿を旧市街の外に取ったのでタクシー使うしか無かったのよ。宿ってパラドールなんだけど、それについては改めて。
宿に荷物を預けて歩いて旧市街へ。トレドは蛇行するタホ川に抱えられるように位置し、陸続きの部分に城壁を設けた正に要塞といった感じの街である。6世紀に西ゴート王国の首都となるも、イスラム勢力のウマイヤ朝に滅亡させられる。11世紀レコンキスタによりカスティーリャ王国に戻り、16世紀まで実質の都で有り続けたこともあって、「古都」トレドと呼ばれる。


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で、要塞ってことはすごくアクセスしにくいわけですよ。川から旧市街にかかる橋は3本、そのうち2本は接近してるので、実質2本。陸続きの部分も城壁が囲んでいて出入り出来る部分は限られてるのでね。上の写真を拡大してよく見ると、右と左に橋があるのです。写真は宿から撮ったので、宿は2つの橋の真ん中、丘の上。一番遠いってことね(涙)
ということで、ゆっくり小一時間かけて歩いて旧市街に入ったのでした。タクシーで行くのも無粋な気がして。

まぁ、旧市街に宿を取ってしまうとわざわざ外に出ないと、外から街を見られない訳なのだけど。AVEの駅から出てる Tourist Bus とか、旧市街から出る汽車風のバスに乗ると、外をぐるっと回ってくれるみたいなので良いかも。一度タホ川越しに見た方が良いとは思う。


汽車風バス。結構カワイイ

橋を渡って街に入るといきなりの坂道。それもかなりな傾斜。感覚的にはデッカイ石清水八幡宮(何じゃそりゃ)。とりあえず登りに登って街の中心のソコドベル広場へ行き、BARに座ってビールを浴びる。ビール、トルティージャ、ハモン、ビール、幸せ。


狭い石畳の坂道が続く

観光名所はガイドブックに任せるとして。アルカサルとグレコの家は「りのべーしょんちう」ということで閉鎖されてました。グレコの家なんて門のとこでバリバリ工事やってたし。
そういや、エル=グレコの絵はどうも陰鬱で好きになれん、と前回 Museo del Prado で見たときに思っていたのだけど、トレド大聖堂で見た「聖衣剥奪」は鮮やかな色彩もあって中々の迫力でしたよ。グレコ見直した(超上から目線)。「オルガス伯の埋葬」も見たけど、これは「あぁ、これが本人でこれが息子ね」とテレビで見たのを再確認したぐらい。その他、トレドではそこらの教会とかにグレコの絵がありますよ。
ちなみにグレコは仕事を探してトレドにやってきて、相馬眼(?)があったのか画家というより画商として成功したんだけど、放蕩しまくって死ぬときは借金まみれだったとか。絵が評価されたのは死んでずっと後のことなんだそうな。まあ、ありがちな話やね。


カテドラル

後は名産だというマサパンの店を冷やかしてみた。何やらアーモンドパウダーと蜜を練って固めたモノらしいのだけど、1kg 20ユーロとかで量り売りしてた。「1kgもいらねーよ」と思って1つ買えるのか?と聞いたら、買えるとのことで、律儀に1個を秤に乗せて量り売りしてくれましたよ。何か小さいギョウザみたいなのにアプリコットジャムみたいなのが入ってて、何とも言えず甘い。一口囓って「うえっ」、2口目で「まあありかな」3口で食べ終わって「やっぱ1個にしておいて良かった」ってな感じでした。

ビールと斜面も相まって、一度降りると坂を登るのも面倒になったので、最後は城壁を出て陸続き側を散歩。城壁に気になるエスカレータがあったので乗ってみて(ただのエスカレータだった)、ビサグラ新門をくぐり、バスでパラドールまで戻ったのでした。


陸側の入口「ビサグラ門」

ちなみに、トレドの市バスは「6.2」のように小数で路線が表されていて、整数部分が大体の方向、小数が支線を表すようだ。パラドール方面は7.1で、おそらく毎時45分(1時間に1本)、中央の広場から出ている。が、広場のバス停では 7.1 の表示が見つからなかったので、ビサグラ新門を出て少し左のバス停から乗って帰ったのでした。
バス内の電光掲示で「何とか(Parador)」と表示が出たところでボタンを押して降車。多分「循環路(パラドール)」みたいな表示だったと思う。バス停から歩いて5分ほどで宿まで無事帰還。テラスのカフェでCava飲みながら夕陽とトレドの街を見ておしまい。
昼間は快晴だったので星が綺麗かな、と期待したのだけど夕暮れと共に夜風さんが薄雲を運んできて残念でした。


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まあ、パラドールに泊まるのが目的でなければ、マドリに宿取って日帰りで十分だったかな?と思ったり。電車で30分ってことは山手線で五反田~池袋みたいなもんだからね。
パラドールのカフェテリアは宿泊客じゃなくても使えるし。

街自体は見るところも多いけど、古くて細い路地を散歩して楽しむのがメインな感じかしら。あまり人々の生活感はなくて観光地の空気が強いけど。そういえば、カタルーニャでもアンダルシアでもないのに、BARでやたらとパエージャ押しなのが気になった。

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