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2010年8月31日 (火)

景徳院

さて、第7回甲州街道歩きの終点から一番近い駅は甲斐大和駅であるが、少しワガママを言って景徳院に連れて行って頂くことにした。本当はそっと一人で行くつもりでバスの時刻表とか調べてたのだけど。
景徳院とは武田勝頼の戒名であり、それがそのまま名前になっている寺である。甲斐大和から歩くと30分ぐらい。

山梨組の皆さんはNさんの車で来て甲斐大和駅の近くに停めておいたということで、そこまで歩き、野郎5人で生着替え。体を拭いて、車に乗り込みエアコンをかけると爽快である。そのまま車で5分ほどで景徳院に。歩いた後は文明の有り難さを痛感する。

こんもりと森のようになっているのが寺域らしい。武田勝頼公廟所と書かれており、曹洞宗の寺。
前回にも書いたが、信長・家康軍に攻められた武田勝頼は親類でもある小山田信茂を頼り、笹子を越えて岩殿城を目指していたが笹子峠の手前、駒飼で信茂の裏切りを知る。やむなく何代か前の甲斐武田氏、室町時代に甲斐の守護であった武田信満が自害して果てた天目山を目指すも、途中で滝川一益の包囲に逢い自害して果てたという。
その後甲斐地方を支配下に入れた徳川家康が領内の人心安定の為に武田氏滅亡の地に寺を造らせて勝頼の廟所としたのが景徳院である。

疲れた足で石段を登る。手前に「広瀬少」と見えるが、この手すりはどうやら平成三年に「広瀬少納言」という人が寄贈したらしい。ペンネーム?

登り切ると山門。この寺は3度ほど火災に遭っているが、この山門は家康が造らせたものがそのまま残っているんだそうな。中々良いプロポーションです。

甲将殿。元々は死屍累々、主従の区別無く50体ほど死体が散乱していたのを一つの穴に葬ったんだそうな。その上に立てられた建物で、古くは中に勝頼、信勝、北条院の座像と殉じた家臣の位牌があって、それが廟というか墓だったんだとか。

その後、江戸時代になって勝頼二百年遠忌が行われたときに建物の裏に墓が出来た。中央が勝頼、手前が息子信勝、奥が奥方の北条院のもの。両脇は家臣の供養塔だそうで。実際に人骨等が埋まっている訳ではないらしい。

ちなみに死んだときの奥さんが19歳で息子が16歳なんだが、信勝のオカンは信勝が難産で死んでしまっているので、母子関係はないのな。

さて、この寺に入ってウロウロしていると、ずんぐりした親父が寄ってきた。怪しい気配を感じてオイラはカメラを構えながら立ち去ったんだが、勝手にやってきて大声で解説をはじめた。大月の菓子屋主人モードなんだけど、これが何ともアヤフヤで菓子屋の主人の話ほどグッと来ない。挙げ句に「ここで信勝が成人式みたいなことしたんだよ」とか。「みたいなこと」って何だよ。

信勝の元服自体は平和な時に甲府で行われていますよ、ええ。勝頼は自害するに及んで信勝に家督を譲ってから自害したと言われていて、この松に家宝の御旗を立て、楯無の鎧を信勝に着用させて一種の儀式をしたという。
ただ、勝頼は新府を捨てて逃亡するに当たって塩山の向嶽寺に楯無を隠して行ったという話があったり、菅田天神社の楯無は勝頼の死体から脱がせた鎧だという話があったりでいい加減である。


さて一通り見終わったし暑いので車に戻る。汗を流したいけどどうするか。このまま天目山方面に登っても温泉があるが、何やら圏外県外の人に人気というほったらかし温泉に連れて行って頂いた。
ゴルフ場造ろうとして地質調査したら温泉が出ちゃって、バブルも弾けたし温泉施設にしちゃおうか、みたいなところらしい。

もう全く土地勘が無いのでどこへ拉致されているのか分からないが西に進んでいる。道中、道沿いにぶどうの直売所が何軒も並ぶ。遠方にギラギラと鈍く光る都市が。「あー盆地が見えるよ」と。甲府、暑そうだ。常に東京より2度ぐらい暑いみたいだが、今年は夕立が多いんだと。全く雨の降らない都民には羨ましい。
温泉の駐車場に着くと、なるほど都内のナンバーや横浜、大宮などが多く、山梨ナンバーはほとんどない。700円の入湯料を払い、露天風呂へ。勝沼方面が煙ったようになっているのを見ながら「あー降ってますねぇ」とか、立ち上がる虹を見たり、見え隠れする色気のない黒い夏冨士を眺めたり、飛び交うヤンマを見ながら小一時間ゆっくりしました。確かに眺めいいです。夜は夜景を見ながら入れるんだと。
上がってコーヒー牛乳、土産屋で見ると巨峰が一房で200円とか300円とか。近所のスーパーじゃ考えられない安さだけど、これでも観光地価格で強気の設定なんだそうな。山梨県民は桃と葡萄は買わない(どっかから回ってくる)、と言っていた。スーパーで2つ680円の桃とかあり得ないな。

その後、夕飯をどうするか放浪。山梨市駅、塩山駅の辺りをウロウロしても店が何にもなくて「もうバーミヤンでもいいけどね」なんてモードの時に見かけた「鑫源」なる中華。Nさんが前に行ったら凄い量のチャーハンが出て来たと道中話していたのを偶然発見したので入る。「しんげん」と読むらしく、スタッフがみな中国語。確かに多かったけど美味かった。そして安い。生中2杯。ジャガイモの細切り炒め美味かったな。

その後、よく分からないシャトレーゼというところに連れて行かれる。山梨発祥の激安菓子屋でフランチャイズ展開しているらしい。洋菓子、和菓子を自社で作って販売しているのでめちゃ安い。
そういえばこれ、友人の奥さんに「なんかこんなチラシもらったんだけど知ってる?」と見せられたのを思い出した。アイス6本で273円とか、ヨーグルト8つで399円とか。その時は何か怪しいのかなぁ、と思って「大丈夫なんすかね、これ」なんて話してたんだけど(ヒドイ)、実際安くて美味いようだ。皆さんアイスを買ってたけどオイラは腹一杯なので明日の朝食にロールケーキなど買って出る。

塩山駅まで送って頂き、山梨組とお別れ。ここからが長い。20時丁度の各停に乗り、大月で東京行き快速に。帰宅したのは23時過ぎでしたとさ。

とりあえず熊対策に暑い中頑張って笹子を越えたので、次回までは少し間を置く予定。

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コメント

再度、失礼します。写真UPありがとうございました。母に見せましたら大変喜んでいました。祖母は100歳近いですが今も健在なので、話して聞かせると言っています。まさしく住所は「牧丘町倉科」です。塩山駅から信玄菩提寺の恵林寺の前を通って行くんです。武田ネタばかりですいません。お礼まで。

投稿: ももまま | 2011年5月27日 (金) 12:03

> ももままさん
はじめまして。

俄に信じがたいお話で驚きました。このブログの画像を置いていたサイトが無くなってしまって、広瀬少納言の札の写真も失われてしまったんですが探して戻してみました。
別の写真には牧丘町倉科と書かれていたようです。貴重なお話ありがとうございました。

投稿: しげお | 2011年5月26日 (木) 13:05

こんにちは。初めましてですね。実は2010年8月の景徳院のブログを見ております。ここに出ている「広瀬少納言」は、私の祖父なのです。こんな所で名前を見るとは思わなかったので大変驚きました。ペンネームじゃないですよ笑。17年前に他界しましたが、地元では一応名の知られた旧家の名士だったんです。武田神社の神主をしていた先祖がおり、武田家を偲びに景徳院に行った際、足場が悪いのを気に掛け寄贈したそうです。旅行がお好きなのですね。どうぞこれからも良い旅を。長々失礼いたしました。

投稿: ももまま | 2011年5月26日 (木) 12:22

ヤンママかー、あんま萌えんなぁ。
literal にヤングなママなら萌えるかもしれんけどなー。つけまつげ必須みたいなのはグッとこないなー(何の話?

投稿: しげお | 2010年9月 1日 (水) 01:17

ヤンマをヤンママと空目。それはさぞかしいいい眺めだろうと思ったの巻。

投稿: ケイ | 2010年8月31日 (火) 11:42

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