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2011年6月17日 (金)

亀の尾

昨日の続き。

Sさんと一緒にいると色んな人に声を掛けられる。もちろんオイラではなくてSさんが。
「タンクの酒は無くなったのに、出ていく量は変わらないもんだからもう今年暇ですよ、えっへっへ」なんて陽気な男性だと思ったら「あれは日高見(石巻)の蔵人さんです」とか。逆に日本酒フェアで外国人指して「あれ誰でしたっけ?」って聞かれて、オイラが「玉川のハーパーさんですよね?」と答えたり。別にマニアじゃないぞ。dancyu にも出てたし、六本木の試飲会でもお会いしたから。

で、そんな感じで試飲を続けてたら、またオッチャンに声を掛けられていて。横で聞いていると「仙禽の出品酒が亀の尾で…」「うちも社長に言ったんだけど…」「やられた」とか何とか。で、Sさんに聞くと「山形の鯉川の杜氏です。亀の尾は自分のところのものなのにやられたもんだから」と笑っていた。(ほとんどの出品酒は山田錦)

どうも栃木の仙禽が亀の尾の木桶仕込みで出品酒を出して金賞受賞したというのは、今年のちょっとしたトピックなんだそうで。へー。聞いたので飲みに行った(関東ブースは手を出してなかったので)けど、んー、こんなもんかな?という感じ。仙禽、色んなところで評価が高いんだけど、個人的にはそんなに美味いと感じたことはなく。でもまた見かける機会があれば飲んでみようか。

で、オイラが引っかかったのは仙禽じゃなくて、亀の尾の話。オイラの記憶だと亀の尾は新潟の蔵が復活させて、夏子の酒のモデルになったはずだ。山形の鯉川?

調べてみるとやっぱり新潟の久須美酒造が復活させたことになっている。kamenoo.jp なんてドメインも久須美酒造関連に飛ばされてるし。新潟の農業試験場にあった種籾から復活させて1983年に最初の酒を出したと。
なんだけど、ほぼ同時期に山形の鯉川酒造も亀の尾を作った篤農家の子孫から種籾を分けてもらって復活に着手していたと。まあ、元はといえば山形の米なのでなぁ。で、最初の酒を出したのが1984年なんだと。何か電話の発明みたいな話だな。

話を戻すと、鯉川酒造でも「うちが亀の尾を復活させたんだから、もっと亀の尾を押していきましょうよ」って社長に言ったんだけど、社長はあんまり乗り気じゃなくって、そんなことしてる間に仙禽に亀の尾で金賞取られて話題になってるのが悔しい、という杜氏さんの気持ちでした、ってことだな。

ま、酒は頭で飲むもんじゃないんだけど、やっぱマーケティングを考えると物語があった方がいいよねぇ。木桶とか山廃とかいうとそれだけで喜ぶ人いるし。
ということで仙禽は上手くやったもんだな、と。もちろん蔵の努力有ってのことだけど。

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