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2011年12月27日 (火)

物語を売る

マーケティングの世界でここ数年の売り方の1つが「物語を売る」という手法。昔のように商品名連呼では売れない。典型的なのが、オーガニックを売りにしてるようなレストランの「私がつくりました」といった札。別に群馬の鈴木さんが誰だか知らないのだけど、その人がつくったキャベツを使っているというだけで消費者に妙な納得感というか喜びが生まれる。冷静に考えれば鈴木さんがつくったからどうだという話。というか、ニッコリ笑ってる写真のおっちゃんが鈴木さんかどうかもわからんのだ。

今年の3月の震災で、オイラの好きな日本酒の蔵もダメージを受けた。でも、酷いダメージを負ったからといって酒の質が上がるわけでは無い。農家や杜氏さん、蔵人の努力があって良い酒が生まれる。
なんだけど、「被災地で頑張った人達が造った酒=美味い」みたいなのが罷り通る。
酒に限らない。ストーリーありきで質が高いような話をする人が多いのだな、と今日飲んでいて感じた。

オイラは、見て良い物だな、飲んで良い物だな、と思ったときに話を聞いてそこにストーリーがあればより深みが増すことはあってもストーリーありきでどうこうということは無い。Barで隣に座った人がステキな鞄を持っていれば「その鞄いいですね」「実はこれはね…」ということはあっても「実はこの鞄は…」って先に言われたから良い鞄だと思うことは無いわけで。

でも世の中には「これが職人XXの最後の作品です」「これは大変な苦労をした人がつくりました」っていうだけで価値が上がる人がいるんだな。無農薬だから美味しいなんて人もこの範疇なのかも。
「浅田真央が母の死を乗り越えて」とかいうTVがつけるストーリーに乗っちゃう人が多いからマスコミもそうするんだろうなぁ。背景がどうであれ、浅田真央の演技の素晴らしさは変わらないのに。変なストーリーを付けた分だけ割り引かれて可哀相な気がする。

マスコミがどうこうとか批判する人が多い中で、結局はマスコミの手法に転がされてる人が多いというか、マスコミもそれほど馬鹿じゃ無いんだよなぁ。

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