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2012年1月25日 (水)

システム設計

費やした55億円、水の泡に 特許庁がシステム開発中断

開発の遅れは、主に設計の不備が原因。特許庁は検証委員会を設け対応を考えてきたが、委員会は23日、中断を求める報告書をまとめた。

学生の頃、うちの大学で神格化されるぐらいの計算機の使い手の助手についていたんだけれども、彼が「機械の設計ミスは見れば誰でも納得する。例えばネジが締められないとか、干渉して動かないとか。でもプログラムの設計ミスは分からないし、発注側も自分が間違ってたことに気づかない事が多くて厄介なんだよね」と。
設計は基本的には受注側(コンサル・システム開発)の仕事だけれども、作るに当たってはヒアリングが必須。お客様から要望を引き出し、要件を定め、インターフェースやロジックを詰めていく。当然、お客様から聞いていない機能は実装されない。だからといって受け手が完全に受動的だと役に立たないわけで、大きなシステムであれば、ある程度の業界知識が必要になったりする。

オイラも億なんて単位のものはコンペぐらいしか参加したこと無いけど、色々やる内に「オフィス家具の通販」「クレジットカード業界」「債券」「お水の商売」…等々色んな仕組みを知った。こちらが理解しなければ仕組みは作れない。

[スクープ]特許庁、難航していた基幹系刷新を中止へ

要となるシステム設計とシステム基盤の構築については、東芝ソリューションが入札予定価格の6割以下の99億2500万円で落札した。ところがプロジェクトが始まると、現行の業務やシステムを理解した職員と技術者が足りない問題が表面化、進行が滞った。特許庁はアクセンチュアと30億円超の契約を結び、同社にプロジェクト管理支援を委託していたが、それでも遅れは防げなかった。

そんなに金がかかるものなのか、というのは同じ業界にいた人間として感覚的に分からないんだけど、大きい会社は違うんだな−。
で、文面から覗えるのは発注元も発注先も要件が分かる人がいなかったって感じだな。役所は配置換えとかもあるし、現行システムの仕様を知ってる人がいないってのもありそうだ。実際、民間でもそんなプロジェクトあるしね。で、そういう場合はコンサル辺りが分析して「こういうの作りませんか」ってところまで持って行くんだけど、何がどうなったんだか。東芝Sにコンサル能力が無かったのかな。アクセンチュアが入っても無理ってのもよく分からん。余程特許庁が意味不明なこと言ったのかしら。

特許庁システム開発、ついに中断
TBSの報道になると急に毛色が変わる。

問題の発端はおととし3月。「NEWS23クロス」の調査報道で、東芝ソリューションが公表されていないはずの入札資料を事前に入手していたことが分かりました。社内のメールでは、「夢の中で手に入れた」と隠語で表現されていましたが、関係者に取材すると・・・
   「出元を言いたくない。でも、関係者はどこから手に入れたかはもう明らか。要は、特許庁さんから(手に入れた)」(プロジェクト関係者)

「東芝ソリューションのプロジェクト管理能力、設計開発能力が十分ではなかった。東芝ソリューションの担当者が、システムの基本アーキテクチャー(構造)を十分理解できていなかった」(特許庁検証委員会)

営業が取りたいばかりに恐ろしく安値(?)で取って人を回せなくなったとかなのかなぁ。社内に死屍累々うずたかく積もってそうだなぁ。まぁでも受注して完成させられないってのは、トータルで受注側の問題だよな。受けちゃったんだもん。リスク高けりゃリスク見込んで見積もり出すなり受けないなりするのがセオリー。

特許庁は今後、既に東芝ソリューションに支払われた金額などの扱いについて、検討を進める方針です。

ちゃんと最後まで報道して欲しいものです。

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