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2012年11月 1日 (木)

ビンテージラム

Vintage ってワインの醸造年度なのでラムに付けるのは違和感あるけど。

行きつけのバーテンダーさんがやめることに。まぁ経緯は色々あるけど喧嘩別れとかでもなく。
バーテンダー2人の店だけど、最初にオイラが行った時は彼が一人でやってる日だった。オイラより3つ位年下で、店の常連は殆ど40半ば以上だったもんで「是非また来て下さい」と縋るような目で言われて通い始めたのが最初。

昨日は世の中がカボチャ祭りで騒いでいる中、送別パーティが。といっても特別何かをしたわけでは無く、いつも通り常連が来て飲んでた。

オイラは朝8時からミーティングだったので18時にオフィスを上がって酒屋へ。業務卸が主な酒屋だけど小売りもやってる、日本酒の揃えもいいけど一升瓶がほとんどという店。何度か行ったことがあるのだけど、その時に洋酒も中々揃ってたのを覚えてるし、なにより自宅用カルヴァドスはそこで買った。

バーテンダーは競馬が好きなのは知ってたけど後は食べ物とかそういうの何が好きか知らないんだよなぁ。でも、当然酒に詳しくて、ラムは好きだと言っていた。

入ってオバチャンにラムはどこにあるかと聞くと、この棚の上がプレミア物、下はまぁどこにでもあるもので割って飲んだりしてもいいもの、と。
色々世話になったし、バーテンダーに酒を送るのだからどこにでもあるような物じゃちょっとね。ということで、1万ぐらいならいいかなぁと思ったのだけど、ちょうどいいゾーンの商品がない。洋酒は高いねぇ。日本酒なら安くて美味しいのがいっぱいあるのに。
「詳しい者がいるか見てきます。ちょっと待っててくださいね」と言い残して奥に消え、すぐに30過ぎのオニーサンがやる気満々でやってきた。
「ラム好きの知人にプレゼントするんですけど、ラムは良く分からないんです」「ラム好きなら色々飲んでると思いますけど、この2本は飲んだこと無いんじゃ無いですかね」。

ここから色々と聞いた。1970年後半ぐらいが工業的に酒が造られ始める境目であること。ボトルに機械でラベルを貼れるようになってからは瓶の背中側に場所出しのための印があること。バーコードがつき始めたのは1980年代からであること。封をしているシールの☆の数で年代が分かること等々。へぇ。色々深いねぇ。日本酒はさほど古酒にするものでもないので、そういう蘊蓄はないなぁ。

ということで、かなり予算をオーバーしたものの、1974年以前なのは確かだけどいつか分からない、西インド諸島マルティニークのラムを購入。会計をしてくれたオバチャンも中々詳しく、肩の埃は拭かないでおきますね、リボン掛けるとシールが破けるかもしれないので掛けませんね、など細かく気を遣ってくれた。
狭い歩道を自転車で突っ込んでくるオバハンとかに殺意を覚えつつ、店につくと彼一人であった。
「僕最初ですか?」「そうです」まだ19時過ぎだもんな。

あんまりタイミングを計ったりするのも面倒なので、「これ、飲んだことありますか?」と袋を渡す。開けて「いや、これは見たこと無いです」と。良く分からんがマルティニークでここまでの色は中々ならない、らしい。
「開けてみんなで飲もうかとか思いましたけど、これは開けられないじゃないですか」「良いですよ。持って帰って下さいよ。店出したら店においてもらってもいいですし」

その後、この店に来るまでの苦労とか、オイラも色々大変だった時代の話をしたりとか、この店で色々と随分(精神的にも物理的にも)取り戻しました、みたいな話をしながら飲んでいたら、店の大家さんが「満塁だったけど小谷野がファウルで助かったよ」と入ってきたので、ガラッと空気が変わった。豪快に笑う大家さんを交えて野球の話などしている内に、1人また1人と常連がやってきて誰かがシャンパンを開けたんだけど、白2杯に水割りの後でシャンパンを飲んだら寝不足の頭が少し怪しくなってきたので早めに退出。

店の前で握手をして別れました。「僕が店だしたら、しげおさん、あのラム飲み放題にしますから」と言ってくれたので楽しみにしておこう。

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