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2014年3月11日 (火)

オブストラクション

日曜は国立で日本選手権があった。現在の国立競技場で最後の日本選手権決勝だそうだが、そこに神戸製鋼が居ないのは残念だ。大方の予想は、神戸を突き放したパナソニックの楽勝だったのだけど、案外な接戦となった。試合としては面白かったと思うけど、あれ?パナのディフェンスってこんなに脆かったっけ?というシーンも散見された。疲れてたのかな?

東芝は優勝候補とも目されたサントリーを破っての決勝進出だったのだけど、その時の点差は1点差だった。最後は東芝のペナルティからニコラス=ライアンがPGを決めれば逆転というところだったのだけど、ペナルティは東芝のラフプレーに対するものだった。
相手がジャージを掴んで離さなかったことに苛ついた東芝FB立川が腕を振り回し(スウィングアーム)肘辺りが相手選手を直撃したことによるもの。当然ながらラグビーではパンチングやスウィングアームは反則であり、レッドカードでもおかしくない行為だった。判定はタダのペナルティ。そこで上述の流れだったのだけど、後日協会から発表が。
東芝ブレイブルーパス・立川剛士選手の危険なプレーに対する追加的処分について

検証した結果、3試合の出場停止だそうだ。あの場で退場でもおかしくなかったと思うのだけど、レフェリーがしっかりと確認出来なかったということか。

ところが翌日になって、追加の発表があった。
日本選手権準決勝 サントリーサンゴリアスに対する厳重注意について
なんで翌日になって出てきたんでしょうか。誰かに何か言われたとしか思えない。

立川はこれまで度重なるラフプレーや挑発行為を繰り返していて、オイラは正直嫌いなプレーヤーなのだけど(日本代表としてもラフプレーしたことがあるので恥ずかしい)、37になっても変わらない残念な選手である。まぁでも何も無いのに腕振り回す様なヤバイ人ではないわけで、理由があるから振り回したわけです。で、その理由となったCTB平と、同じタイミングで妨害してた畠山のプレーが厳重注意の対象だそうです。

平のプレーに対する厳重注意は分かる。立川怒らせた原因だもんね。所謂喧嘩両成敗というところで、ラグビーの場合は仕掛けられて報復したら報復した方が悪い、という決まりがある。だから立川が出場停止で平は注意。
けどね、畠山のプレーは別に後半38分に限った事じゃ無いわけですよ。畠山だけが悪いんじゃ無くて、サントリーのラック・モールに於けるプレー全般。立川がキレた後半38分にたまたま厳重注意対象となるプレーが同時に発生してた、それ以外は問題ないプレーが続いてました、なんて偶然があるかしら?

オイラがいつもリーグで見ていて気になるのは、ここ最近のサントリーはラックで何故か相手側に突き抜ける選手が見られること。きちんとラックを乗り越えることもあるけど、多くの場合はそうじゃなくて、ラックサイドに立つ、もしくはこれからエントリーしようとする選手にタックルするように突っ込んでいって、そのまま相手サイドまで走り込んでいく。
これが捻れてラックの上に横から倒れ込むようになるとレフェリーはオフサイドを取るのだけど、ただ突き抜けるだけだと日本では笛を吹かない。ラックにエントリーしていいのはボールを中心に広くて2mの「ゲート」からだけである。それ以外は立派な反則の筈なのだけど。皮肉なことにサントリーのサイトに解説がある。
サンゴリアス ラグビー大辞典 #045『ゲート』 クラブハウス SUNGOLIATH サントリー

ラック周りをゴリゴリやる北半球(欧州)のラグビーを観ていても、あんなにボコボコと選手が突き抜けていく不思議なシーンを見ることは無い。

トップリーグ発足時辺りの神戸製鋼のノットリリース、数年前までのクルセイダーズのノットロールアウェイなどと同様、ゲートの幅はレフェリーの判断に任される微妙な基準であるのは確かだけれども、そろそろ不思議なラグビーが行われないようにするべきなんじゃないだろうか。
少なくとも先の準決勝での注意対象が後半38分だけに存在した、なんていう不思議な裁定をする、それもバランスを取るためのように後付(1日後)でする審判団や協会はもう少しレベルを上げて欲しいものだと思うのだけど。

っていうか、日本ラグビーのシーズン終盤の日本選手権準決勝終了間近まで放置して最後の最後に厳重注意って、他のチームもサントリーもポカーンって感じだと思うんですけど。なんでここまでOkだったのかと。サントリーもこれまで「これでOK」だと思ってやってきたんでしょうしね。

あと、来年以降の日本選手権どうすんのかねー。また大学生とトップリーグやらせる気でしょうか?

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