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2014年11月26日 (水)

古典こもり 其の九

またお一人様落語。別に定期的に行こうと思っている訳でも無く、たまに気になった催しがあるとチケット取ってみて取れたら行くという感じ。今年はこれで最後かな。

「瀧川鯉昇・柳家喬太郎 二人会」ということで、2人で2席ずつ(という単位の使い方が正しいのか)、後は前座で1席。

初めて行く東京芸術劇場であるが、東京と銘打って置きながら池袋の西口である。これは喬太郎も枕で弄ってたけど、本当にヒドイ。いや、池袋・埼玉方面の方には申し訳ないけど、東京に来て20年以上経つのに、未だに池袋の流儀だけは良く分からぬ。歩くスピードも歩くコースも何もかもが合わない。カンボジアのシェムリアップのバイクが引っ切りなしに通る信号無しの交差点を渡る方が、まだ池袋の街を歩くよりは楽だ。オマケになんだか妙な殺気を感じる事があるし。

そんな池袋の地下街を何とか抜けて 2b 出口だったか、劇場直結の通路に入ると少し落ち着く。中は立派なものです。エスカレータで2階に上がって席に着く。右隣は若めの男性一人、この人は不思議な人で噺の間はほとんど下を向いていた。寝てるのかと思ったら起きていて、時々笑う。ラジオかCDで落語を聞いてる気分なのかもしれないけど、だったらわざわざ来なくてもなぁ、と。喬太郎が鼻の下を伸ばして笑いをとったり、鯉昇が黙りを決めたりすると少し気になって前を見る、といった具合。左隣は少し年上ぐらいの夫婦連れだった。

7時開演の時間通りに始まって、開口一番は瀧川鯉んというお弟子さんの「ん廻し」。前座らしく声の大きい賑やかな感じで軽く滑りながらだけど中々上手だった。
その後は鯉昇が出てきて、なるほど口を少し開けてじぃーっと客席を見回す。ゆっくりとした口調で飄々と駄洒落を挟みながらノーベル賞受賞の天野博士が同郷で、小中高と同じ学校の後輩なんだ、という枕から流れるように「馬のす」へ。流れるように、というかこの人、羽織を脱がないのだな。噺はゆっくりとおかしく、天蚕糸を引っ張るところや枝豆を食うところなどは上手だなぁと思いましたよ。

続いて風邪が治ったら痛風の発作が出たという喬太郎。歌舞伎町をキレイにしようなんて間違ってる、池袋西口の諦めっぷりが気持ちいい、などと褒めてるのかなんだか良く分からない枕で笑いを取りまくって、昔は池袋にも良く居たという立ちんぼの話から、江戸の頃には吉原ってのがあったそうで、と「首ったけ」へ。師匠一流の女性の演技とタイミングの良い上下の切り方で相変わらず面白い。

中入りを挟んで、再び喬太郎。年の瀬が押し迫ってくるというと師匠にお歳暮、師匠の家の大掃除、なんて話から孫弟子として目白の小さん師匠の家の大掃除に行ったときの話、小さんは剣道が好きで敷地に道場があって、というところから「館林」という噺。初めて聞いたけど、正直枕の方が面白かったな。柳亭市馬の若手時代のあだ名とか。

トリは鯉昇で今度は「喬太郎さんも足が痛いっていうから」と枕もなく、やはり羽織を脱がずに「御神酒徳利」。くすぐりが多く、情景が浮かぶような落ち着いた感じで、かつ面白かった。

2時間半、あっという間に過ぎて大満足だったのだけど、池袋の地下街に戻った途端にストレスの嵐。上野・浅草も新宿から八王子方面も、目黒・五反田も慣れ親しんで普通に歩けるのに何故池袋はダメなのかなぁ。

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