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2014年11月17日 (月)

TOBE

道後に2泊することにしたのだけど、松山に2日間いてもやることが無いので、最初は内子に行こうかと思っていた。バスで過ぎたところに戻るのは癪な気もするけども。

朝食の際の給仕のおねぇ様に「少し遠出するとしたら内子でしょうかねぇ?」と尋ねると「砥部というところがございますよ。焼き物で有名ですけど」とのこと。
部屋に戻って調べるとバスで45分程度ということなので行くことにした。

何となく勝手に山の中に入っていくイメージだったのだけど、走れども走れどもそういう感じは無く、ずっと人家や商店などが続く。少し緑が多くなったかな、というところが目的地。砥部焼観光センター口、というバス停を降りる。

福岡辺りの天気がウソのような快晴でしてね。本当に素晴らしい。ちなみに砥部の「砥」は砥石の砥で、この辺りは昔から伊予砥という良い砥石が出るんだそうな。そういや前にタモリ倶楽部で砥石の回やってたな。

ちょっと歩くと千山窯とあるのだけど、ここが砥部焼観光センターだそうです。
砥部焼観光センター炎の里

中には砥部焼の展示、販売があり、作業しているところを自由に見せて貰えたり2階では絵付けや轆轤も出来る。淡々と機械に土の塊をはめて小皿を作ってるニーチャンとか、なんか凄いなと思って見ていた。結構規模感が有って量産品を手がけているようだ。

しばしフラフラとして、どうしたものかと地図を見ると、酒蔵があるようだ。愛媛の酒蔵は少し調べたのだけど、どこもあまり交通の便が良くないと思って今回の旅行では諦めていた。予定外にやって来た砥部にあるようなので、とりあえず蔵の前へ。

ショップになっているようです。ということで覗く。
地元の人っぽい男性客がお酒を買っているところで店のオバチャンが接客中なので、蔵の中を見回す。結構な種類を作っているようだ。後は古い道具とか精米した酒米が置いてあったりしてちょっとした資料館のような。

で、テーブルの上に酒瓶が並んでいて「ご自由に試飲してください」とあるのだけど、「2012 大吟醸」とかがモロに常温で置いてあるわけですよ。地方に行くとたまにある奴です。酒は造るけど品質管理は…という奴かー、残念ハズレだー、と思いつつ、一応置いてある盃に少し入れて舐めてみたら見事な老ねっぷり。比較的新しめの秋上がりは流石に良いですけどね、なんて思ってたら客が帰ったらしく、オバチャンが「どんなお酒が好みですか?」と声をかけてくださった。

んー、ここにあんまり長居してもなー、と思いつつ、大体受賞酒の試飲会とかだと愛媛の酒ってエステルタップリのイメージなので「スッキリめですかねぇ」と適当に言うと、「そこにあるのは出しっ放しだからね」と言って冷蔵庫から純吟とかにごりとか何本も出してくれた。分かっとるんかーい。

この写真で左奥の木箱に収まってるのが出しっぱなしのやつ。右手前に写ってる瓶は全部冷蔵庫から出してくれた。こうやってみると随分試飲したな。
「これはね、昭和のお酒」と所謂「清酒」を出してくださったりもした。昔のオッサンがとびきり燗で飲む奴。全量純米に移る蔵が多い中で敢えて本醸なども作っているんだそうだ。「アルコールも随分値上がりしたし、糖類仕入れるのも面倒だけどねぇ、昔は昔で作り方があったから」と一種の伝統芸能の保護のような口ぶりだった。

これだけ種類があるとあって、石高は約1200石とのこと。お酒もイメージしてたようなエステル臭の強いものはなかったので、何というか愛媛では出品用はアルコールで調整して態々ああいう香りにするのかねぇ。
今年の作りはまだとのこと。蔵の工事もあって、まだ塵が舞うからねぇ、今年は遅くなりそうだ、と。いくつか江戸に送って御礼を言って失礼しました。

その後はバスの時刻表を見つつブラブラと。そこかしこに窯があります。写真の左の民家も右の白い建物も窯。先代からの2世の人もいれば、京都辺りで陶芸を勉強して砥部に住み着く人もいるんだそうな。覗くと結構若い作家さんがいたりして、軒先で皿を売ってたりします。

まぁ何せ良い天気で、平日ということもあってか人も少なく、のんびりとした空気を吸って帰って来ました。

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