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2015年5月12日 (火)

タイヤに窒素

車には乗らないのだけど、連休中に見かけた記事に車のタイヤに窒素を入れると良い、というものがあった。空気圧が下がりにくいということで、ガソリンスタンドなどでも勧めるところが多いらしい。連休で長距離移動する時期だったからでしょうか。

ただ、書いてあった理由が眉唾物で、「酸素より窒素の方が分子が大きいからタイヤの隙間から漏れにくい」といったようなもの。周期表で隣同士ってことは基本的には電子1つ分の差の筈なのですが。

で、調べるとファンデルワールス半径で3pm、共有結合半径で2pm違うそうなので、共有結合の長い方で考えると、10pm 窒素の方が大きいですかね。窒素の長い方で460pmということで、2%の違いがタイヤのゴムの隙間を抜けるか抜けないかに影響するとは思えず。知恵袋系でも結構質問が出てるのな。
「ショップの言うことなんか嘘です」なんていう回答もあったり。

ということでタイヤメーカのページを見るとあっさりあった。
Q7.タイヤに入れるチッソって?│何でもタイヤ講座│トーヨータイヤ

やはりサイズの問題ではないのだけど、不活性なので動きが鈍いとある。あれかな、タイヤ内の成分と反応しにくいとかいうのもあるのかもしれないな。
ゴムの気体透過性、ガス透過性 - パッキンランド
このページの下の方を見ると、50度の天然ゴムの等価比率は122:50ということで、2倍以上酸素の方が透過しやすいということになる。一方で合成ゴムでタイヤにも使われるブタジエンゴム(SBR/BR)はほとんど差が無いか、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)に至っては窒素の方が通りやすいようだ。

ということで、天然ゴムタイヤを履いているなら明らかに窒素入れた方が空気圧が落ちない、ということだけは言えそうな。

ちなみにショップやスタンドではF1や飛行機のタイヤにも窒素が入っているというセールストークがあるようだけど、それはまた別の理由が大きそう。
航空機のタイヤが窒素を入れる理由
「燃えない」「錆びない」「凍らない(水蒸気が排除される)」という安全面の理由も大きいそうな。

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